試験問題の公開版(学会誌に掲載されている問題)の最後には以下のようにあります。
「筆記試験は全100問で行われました。試験結果を検討した結果、正答率20%未満の3問と識別指数がマイナスとなった2問の計5問は削除しました。」(平成21年度)
「筆記試験は全100問で行われました。試験結果を検討した結果、1問は削除しました。」(平成29年度)
「筆記試験は全100問で行われました。試験結果を検討した結果、3問は削除しました。」(平成30年度)
これはどうなんでしょうか??ある研究発表で、「新薬Aを100名の患者さんに投与しましたが、投与後来院しなかった2名と副作用が出た3名は対象から除外しました」何てことは許されるのでしょうか??来院しなかった患者さんは薬の副作用が強くて他の病院へ行ったのかも知れませんし、、、、
やはりそのまま掲載し、答えはこれなのだが、正解率が10%しかなく、不適切問題と考えたとか公表すべきだと思います。
ちなみに試験問題の良否は以下のような指数で評価できるようです。ここから引用させて頂きました。
客観試験問題(五肢択一)の良否判定---------------
正解率・正答率・難易度・通過率:P
P = 正解者数/総数
P = 0.6 - 0.65 望ましい
= 0.2 あて推量:難問
< 0.1 欠陥問題
識別指数---------
正解者数 不正解者数
試験全体得点上位群 a b
下位群 c d
識別指数=(ad - bc)/(√(a+b)(c+d)(a+c)(b+d))
「簡便計算法」
人数 正解者数
試験全体得点上位群 n a
下位群 n b
識別指数=(a - b)/n
受験者数 200名以上 200名以下
試験全体得点上位群 上位1/4 上位1/2
下位群 下位1/4 下位1/2
識別指数 > 0.5 希(良)
>= 0.25 適当
<= 0.15 質的に疑問 (引用ここまで)
削除された問題は、学会自ら、難問、欠陥問題、質的に疑問と判断したと言う事です。やはり公開して試験問題の質の改善に努めるべきでしょう。作った人がダメだ!と言うのではなく、こう言った意図で作ったのだが、問題文が悪かったとか、あまりにマイナーな知識であったとか、、、、、、建設的に議論したいですね。
Last updated 2019-02-22